Sc‑Picker™ 単一細胞マイクロピッキング装置 希少細胞研究を、より簡便に、より穏和に、より信頼性高く 1. 細胞ピッキング装置の定義と医療応用 細胞ピッキング装置は、真空を利用した顕微操作技術により、顕微鏡下で目的細胞を一細胞単位で正確に捕捉し、指定容器に移送する精密機器である。主な価値は以下の二点に集約される。 • 標識された希少細胞（例：循環腫瘍細胞〈CTC〉、特定免疫細胞など）を高精度に単離 • 移送時に細胞活性を保持し、機械的・化学的損傷を最小化 代表的な医療・研究用途： • がん早期モニタリング：CTC を分離し遺伝子解析を実施 • 単一細胞マルチオミクス研究：DNA / RNA / タンパク質情報を同時取得 • 抗体・細胞療法開発：高親和性 B 細胞または CAR‑T クローンのスクリーニング • 生殖医療：着床前遺伝学的検査（PGT, Pre‑implantation Genetic Testing）用胚細胞の移送 • ワクチン研究：免疫細胞または病原体の単離・培養 2. 主要競合製品と参考価格（2025 年公開情報） モデル / サプライヤー コア技術 主な用途 参考価格*（USD） DEPArray NxT / Menarini 誘電泳トラップ CTC 精製、FFPE 細胞系純化 約 425,000〜 CellCelector Flex / Sartorius ガラスキャピラリ機械捕捉 単クローン選抜、B 細胞ピックアップ 新機 約 300,000〜 / 中古 ≈ 50,000 cellenONE X1 / Cellenion 画像+音響ドロップレットディスペンサー 単一細胞オミクス構築 約 250,000–300,000 F.SIGHT / Cytena 蛍光画像+圧力分注 単一細胞クローン、タンパク質発現 中古 ≈ 100,000 Namocell Hana マイクロフルイディクス液滴噴射 高速単一細胞・菌株分取 新機 60,000–70,000 / 中古 ≈ 25,000 * 価格は論文・公開入札・中古機器サイトのデータを基にした概算であり、構成やサービス条件により変動する。 3. Sc‑Picker™ の主な優位性と技術ハイライト • 穏和な真空マイクロキャピラリ技術：非接触で細胞を捕捉し、生存率 >95%。従来の機械式ピッキング（約80–90%）を大幅に上回る。 • 明視野/蛍光のデュアルイメージング：高価な蛍光標識なしでもターゲットを同定しつつ、抗体標識併用で特異性を強化。 • 幅広いサイズレンジ：5–80 µm の単一細胞から 100 µm 超の腫瘍ミニクラスターまで穏和に取り扱い。 • 「富化→識別→ピック→リリース」の4ステップワークフロー：1 サイクル10分以内で完結し、自動化プラットフォームや LIMS との統合が容易。 • 低ランニングコスト：国産一次性真空キャピラリを採用し、消耗品コストを同等装置比で50%削減。 4. Sc‑Picker™ を選ぶ 4 つの理由 • 費用対効果：フル構成でもハイエンド DEPArray の約40%の投資で導入可能。 • 適用範囲の広さ：希少単一細胞のみならず腫瘍微小球など複雑サンプルにも対応。 • ユーザーフレンドリー：AI ベースのターゲット認識モデル搭載、10 分で操作習得。 • 国産サプライチェーンと迅速サポート：主要部品を国内調達し、納期 4–6 週間、アフターサービスも迅速。 5. 主な適用シーンとターゲットユーザー • アカデミア：単一細胞マルチオミクス、腫瘍免疫研究（大学・研究機関） • 臨床研究：CTC スクリーニングによるがん早期診断（検査センター、がん専門病院） • バイオ医薬：抗体ディスカバリー、CAR‑T 細胞株構築（CRO・製薬企業） Sc‑Picker™ は「高精度ピッキング・穏和なハンドリング・低コスト」という三位一体の利点により、単一細胞技術をハイエンドラボから臨床・産業領域へと拡大します